ウェーベルンという惑星
ウェーベルン、その小さな名前のなかに無限の音楽の惑星の照応が輝く。
全てはそこから発し、そこに還ってゆくかのように。
その囁きに似た極小の作品は音楽の未来を指し示しただけでなく、過去の音楽を新しい光で照らした。
1つのプログラムの中で、ウェーベルンという鏡に様々な種類の音楽や音響を映してみたいと思った。
佐藤紀雄
<プログラム>
アントン・ウェーベルン/Anton Webern(1883-1945):
6つの歌曲Op.14(1917-1921)
6 Lieder op.14
2つの歌曲Op.19(1926)
2 Lieder op.19
3つの歌曲Op.25(1934)
3 Lieder op.25
6つのバガテルOp.9(1911)
6 Bagatellen op.9
ピアノのための変奏曲Op.27(1936)
Variationen für Klavier op.27
ヨハネス・オケゲム:レクイエム~死者のためのミサ曲~より(1461?)
I:入祭唄/II:あわれみの賛歌/III:昇階唄
Johannes Ockeghem:Requiem Missa pro Defunctis I:Introitus/II:Kyrie/III:Graduale
ピーター・マックスウェル・デイヴィス:テレブレ・スーパー・ジェズアルド(1972)
Peter Maxwell Davis: Tenebrae Super Gesualdo
ハリソン・バートウィッスル:孤独な隠者のように(1969)
Harrison Birtwistle:Ut heremita solus
ジョン・ケージ:ファイブ(1988)
John Cage:Five
アレハンドロ・ビニャオ:衝突と瞬間(2002‐2005)
Alejandro Viñao:Colisión y Momento
エリック・マエストリ:エレキギターと弦楽三重奏のためのBLU(2016)~世界初演
Eric Maestri:BLU for Electric-Guitar, Violin, Viola and Cello~World Premiere
小出稚子:惑星連絡船(2016)~世界初演
Noriko Koide:Planet Ferry~World Premiere
ソフィア・グバイドゥーリナ:ホケット風に(1984/2008)
Sofia Gubaidulina:Quasi Hoquetus
<出演者>
木ノ脇道元(fl) 菊地秀夫(cl) 野口千代光・花田和加子(vn)
甲斐史子(va) 佐藤洋嗣(cb) 稲垣 聡(pf)中川賢一(pf/cond)
宮本典子(perc)佐藤紀雄(cond/gt)
<ゲスト>
太田真紀(sop) アンサンブル小瑠璃(chor)
西尾郁子(cl) 松本卓以(vc)
主催:アンサンブル・ノマド