「ケージとメシアンの間で交わす自然と宇宙に関する往復書簡」
思想も作曲の方法もまったく異なる二人の作曲家が出会い対話をはじめる、そんな空想から生まれたプログラムです。
二大潮流を産んだ、20世紀後半を代表する偉大な作曲家であり思想家であった二人がもし書簡を交わしたら、何を語りあったのでしょうか。
佐藤紀雄
この公演は、平成25年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」助成事業として、お茶の水女子大学が主催して行うものです。
この助成は「劇場法」の制定に関連して今年度から始まったもので、アートマネジメント関連の人材育成を主眼としています。
本学では「現場主義」と総合大学である事による「学際性」を特色とした、「ナレッジマネジメント力を核とするアートマネジメントスタッフの育成」のプロジェクトとして採択されております。
本日の公演は現場スタッフの育成プログラムの一環として企画・実施されたものを、聴衆の皆様には通常の演奏会同様にお楽しみ頂く形となっております。
尚このプロジェクトではアートマネジメントに関する多数の講座やシンポジウムを用意しており、聴講も可能です。
詳しくはお茶大ホームページをご覧下さい。
<プログラム>
O.メシアン:≪鳥のカタログ≫(1956-58)より No.2:コウライウグイス
Olivier Messiaen: Catalogue d'oiseaux No.2: Le Loriot
J.ケージ:竜安寺(1983-85)
John Cage: Ryoanji
O.メシアン:≪世の終わりのための四重奏曲≫(1941)より I:水晶の礼拝
Olivier Messiaen: Quatuor pour la fin du Temps I: Liturgie de cristal
J.ケージ:風景のなかで(1948)
John Cage: In a Landscape
J.ケージ:Five(1988)
John Cage: Five
J.ケージ:≪アモーレス≫(1936/1943)より II:トリオ
John Cage: Amores II: Trio
O.メシアン:主題と変奏曲(1932)
Olivier Messiaen: Theme et variations
J.ケージ:想像の風景No.5(1952)
John Cage: Imaginary Landscape No.5
O.メシアン:≪世の終わりのための四重奏曲≫(1941)よりVI:7つのラッパのための狂乱の踊り
Olivier Messiaen: Quatuor pour la fin du Temps VI: Danse de la fureur, pour les sept trompettes
J.ケージ:18回目の春を迎えた素晴らしい未亡人(1942)
John Cage: The Wonderful Widow of Eighteen Springs
J.ケージ:リビングルーム・ミュージック(1940)
John Cage: Living Room Music
O.メシアン:≪世の終わりのための四重奏曲≫(1941)より V:イエスの永遠性への賛歌
Olivier Messiaen: Quatuor pour la fin du Temps V: Louange a l'Eternite de Jesus
O.メシアン:≪みどり児イエスにそそぐ20の眼差し≫(1944)よりIV:聖母のまなざし
Olivier Messiaen: Vingt Regards sur l'Enfant-Jesus IV: Regard de la Vierge
<出演者>
木ノ脇道元(Fl) 南方総子(Ob) 西尾郁子(Cl)
塚原里江(Fg) 花田和加子・大鹿由希(Vn) 甲斐史子(Va)
松本卓以(Vc) 佐藤洋嗣(Cb) 稲垣 聡(Pf)
宮本典子(Perc) 佐藤紀雄(Cond)
北陸シンポジウム(金沢)2014年1月21日(火)於:金沢21世紀美術館
現代音楽はなぜ必要なのか? ―演奏と事業企画の現場から(16:00~)
司 会:近藤 譲(作曲家、お茶の水女子大学名誉教授)
出席予定者:佐藤紀雄(ギタリスト、アンサンブル・ノマド音楽監督)
森川栄子(愛知県立芸術大学准教授)、有馬純寿(帝塚山学院大学准教授)、近藤恭代(金沢21世紀美術館)
ワークショップ 2014年1月22日(水)(時間)於:金沢21世紀美術館
演奏:アンサンブル・ノマド
◆シンポジウム/ワークショップ…入場無料・要整理券(各開演15分前より配布いたします)。
尚、コンサートのチケット/半券をお持ちの方は、開演15分前までに優先的にご入場頂けます。
主催:お茶の水女子大学アートマネジメント事業推進室
助成:平成25年度文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業